2015年12月6日(日)午後1時から、原爆の図丸木美術館『今日の反核反戦展』会場において、トークイベントを開催いたします。
特攻隊を経験したのち、戦後一貫して反戦の思想を貫く反骨の画家、池田龍雄さんと、グラフィティで痛烈な社会風刺を行うバンクシーに関する本の翻訳を行うなど、海外の社会的アートにも造詣の深い社会学者の毛利嘉孝さんとの対談。実行委員会の一員でもある反戦反核版画コレクティブが、沖縄反基地運動の現場やヨーロッパのスクワットハウスで行った木版画ワークショップの報告。出品作家による作品の解説とトークなど、今後の社会における芸術について考えるきっかけとなるイベントです。ぜひご来場ください。
※実行委員会有志が11月23日勤労感謝の日に行った、経産省前テント広場~国会前~首相官邸前のパフォーマンスの記録映像も追加展示いたします。
戦後70年間、わたしたちは戦争の記憶と原爆の受難から生まれる不戦の誓いを礎に平和を模索してきましたが、2011年3月、4基の原発がメルトダウンして爆発し、そこから漏れ出す放射能が濃い霧となり、平和に向かう道筋を見失ってしまったかのように、戦争に直結する秘密保護法、安全保障法制が可決成立し、プルトニウムを生み出す原発も再稼働されてしまいました。一方世界では、空爆とテロの報復の連鎖が拡大し続けています。
丸木位里・俊をはじめとする、戦争を経験した作家が残してきた作品によって語られる、戦争や原爆がもたらす悲惨について、その記憶をどのように引き継ぎ、今日のものとして蘇えらせることができるかを「今日の反核反戦展」は問われています。展覧会会場において、その問いかけと答えを探るトークイベントを開催いたします。
日時:2015年12月6日(日)午後1時~5時 ★参加自由(当日の入館券が必要です)
場所:原爆の図丸木美術館「今日の反核反戦展」会場
■対談「美術と戦争」
池田龍雄(画家)×毛利嘉孝(社会学者/東京藝術大学准教授)
安全保障関連法を制定し、いよいよ政府が戦争の準備を整えつつある中で、美術に何ができるのだろうか?
戦後美術と戦争、そして反戦運動の関係を振り返りつつ、グローバル下の戦争とテロの時代の美術の役割を考える。
■A3BC 版画ワークショップ報告会《不服従運動と木版画》
木版画アーティスト・コレクティブA3BCは今年、ヨーロッパや沖縄をはじめとする様々な場所でワークショップを開催しました。これまで各地で実施したワークショップについて、米軍基地反対運動が展開する沖縄県名護市辺野古・高江での開催の様子を中心に、現地の状況を交えて報告します。また報告会にはA3BCのメンバーに加えて、Re:HENOKOプロジェクトの居原田遥が参加します。
■反核反戦!アーティストトーク
出展作家が展示作品の前でアーティストトークを行います。
作家本人から作品解説を聞くまたとない機会です。
★アート流しの小畑和彦による弾き語りあり
進行:増田敏郎(今日の反核反戦展 2015 実行委員会 委員長)
・昨年のアーティストトークの丸木美術館学芸員・岡村幸宣さんによる報告はこちら。
丸木美術館学芸員日誌「朗読公演“Are You Ready for the Country?”/反核反戦展作家トーク」